Fukuoka City Market(FCM)は、社会への“問いかけ”です。
このまちに、本当に残すべき価値とはなにか。
その問いを、自分たちの手で選び直す場。
「循環」と「持続可能性」をテーマにした、
新しいコミュニティ型マーケットプラットフォームです。
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Concept|3つの軸
1|廃棄削減と価値の再発見
世界では、衣類ゴミが1秒にトラック1台分のペースで捨てられています。
発展途上国の砂漠には不要な衣類が積み上げられ、染み出した染料が深刻な土壌汚染を引き起こしています。
それを知っていてもなお、「寄付」という名のもと、過剰な衣類が一方的に押し付けられているという現実。
この問題を、私たちはすぐに解決することはできません。
ただ、せめて──
まだ使える物が、毎日当たり前のように捨てられていく状況に、疑問を持ちたい。
そして、使い切る文化をふたたび日常の中に根づかせたい。
モノだけでなく、アイデア・場所・人間関係も。
この街のなかで循環させながら、持続可能な世界を目指していきます。
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2|承認体験の創出|ありがとうが、めぐる場所
出店者は、ただの販売者ではありません。
FCMは、売上を上げるためだけの場所でもありません。
趣味で作ったもの、使わなくなった物、自分のアイデンティティそのもの──
それらを手渡す場に生まれる地域交流の中では、
「ありがとう」「素敵ですね」といった承認の言葉が交わされます。
その「承認体験」は、売上以上の意味を持つと私たちは信じています。
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3|事業者・アーティスト支援|挑戦の入り口に
大きな資本も、知名度もいらない。
個人や地域の事業者、孤独なアーティストたちが、
社会とリアルにつながる場をつくります。
ここは実験の場であり、共感を集める場。
次の仕事や正当な評価へとつながる、挑戦の起点です。
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アーティストの定義
私たちはアーティストを、**「疑う人」**と定義します。
彼らは、私たちは、日常の何気ない判断基準に別の可能性を見出します。
社会の中で当然とされている何かに対して、「本当にそうなのか?」と立ち止まる。
常に、疑ってしまうのです。
白を求めている人に白を与える行為は、ただのビジネスです。
でも、白を求めている人に「白がすべてじゃないかもしれない」と思い出させてくれる。
それが、アーティストです。
彼らの存在は、社会に無限の多様性をもたらします。
社会に疑問を持つ彼らが、社会の意を汲んだ行為ができるでしょうか?
アーティストに、ビジネスは似合いません。
FCMは、孤独な彼らが社会とつながるための“新しい選択肢”です。
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FCMは、マーケットというよりメディアである。
日々の暮らしの中で見過ごされているものに、もう一度まなざしを向ける。
Fukuoka City Marketは、福岡というまちで、**モノ・ヒト・コトの価値を再編集していく「場のメディア」**です。
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これから
Fukuoka City Marketは、定期開催されるマーケットイベントを起点に、次のような広がりを目指しています。
• 「物と想い」の循環拠点としての定着
市民主体・公益性重視のフリーマーケットを継続開催し、福岡市における「循環拠点」として社会的認知を得ていきます。
• マルシェの開催
九州を中心に活動するアーティストを対象としたマルシェを展開。社会的な価値を可視化し、アーティストとして認められる機会を創出します。
• 地方開催の拡大
九州各地にフリーマーケットを広げ、地域企業・団体との連携も積極的に進めます。私たちが築いた信頼を地方へと還元し、人の循環を生み出します。
• 合同展示会の開催
マルシェ参加アーティストを対象に、オファー形式で合同展示会を実施。商業展示だけでなく、創作意図を伝える場としても機能させます。
• 事業所の設立
地方の縫製工場やギャラリー、テキスタイルメーカー等と連携し、ブランド価値を支える制作拠点を整備。アーティストの制作活動をサポートします。
• 店舗の設置
アーティストの作品を継続的に展示・販売できる店舗を設け、季節ごとに展示替えを行います。また、制作現場を併設し、創作のプロセスも伝えていきます。
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このように、Fukuoka City Marketは「一過性のイベント」ではなく、
循環・表現・挑戦が根づく地域文化の土壌として、持続的に発展していきます。
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Fukuoka City Market──
ここは、「このまちに残すもの」を選びなおすためのプラットフォーム。
あなたも、一歩、踏み出してみませんか?