このまちに、何を残すか。
Fukuoka City Market(FCM)は、
福岡のまちを舞台に、人・モノ・表現・アイデアが循環する場をつくる
コミュニティプラットフォームです。
私たちがつくりたいのは、
単なるフリーマーケットではありません。
使わなくなったものを、必要とする誰かへ渡す。
自分がつくったものを、初めて誰かに見てもらう。
好きな音楽や表現に出会う。
知らなかった人と話し、「ありがとう」と言葉を交わす。
小さな事業や表現が誰かに見つかり、
次の仕事や挑戦につながっていく。
そんな出来事が自然に生まれる場所を、
このまちの日常の中につくりたいと考えています。
FCMは、社会へのひとつの“問いかけ”です。
このまちに、本当に残すべき価値とはなにか。
便利だから。
安いから。
昔からそうだから。
みんながそうしているから。
私たちは、当たり前になっているものを一度立ち止まって見つめ、
残したいものを自分たちの手で選びなおします。
3つの循環
01|モノと価値の循環
まだ使えるものが、
当たり前のように捨てられていく。
大量につくられ、大量に消費され、
まだ価値のあるものまで役目を終えてしまう。
FCMは、フリーマーケットという昔からある仕組みを、
今の時代にもう一度ひらきます。
使わなくなった服も、
家に眠っていた道具も、
誰かがつくった作品も。
ある人にとって役目を終えたものが、
別の誰かにとって新しい価値になる。
モノだけではありません。
使われていない場所。
まだ知られていないアイデア。
埋もれている才能。
人と人とのつながり。
この街にすでに存在している価値を見つけ、
もう一度循環させること。
それがFCMの考える持続可能性です。
02|「ありがとう」の循環
FCMの出店者は、
ただの販売者ではありません。
趣味でつくったもの。
大切に使ってきたもの。
自分の好きなもの。
自分自身のアイデンティティ。
それらを誰かに手渡すとき、
「これ、素敵ですね」
「大切に使います」
「ありがとう」
という言葉が生まれます。
私たちは、その瞬間を大切にしています。
自分の選んだものや、つくったものを
誰かが認めてくれる。
その小さな承認体験が、
次の挑戦への自信になることがあります。
だからFCMが生み出したいのは、
売上だけではありません。
人から人へ、
モノと一緒に「ありがとう」が循環する場所です。
03|挑戦と表現の循環
何かを始めるために、
大きな資本や知名度が必要な社会にはしたくありません。
初めて店を出す人。
自分の作品を初めて販売する人。
まだ知られていない事業者。
音楽や表現を続けているアーティスト。
FCMは、そうした人たちが
社会とリアルにつながる最初の場所でありたいと考えています。
ここで試して、
人と出会い、
反応を受け取り、
評価され、
次の場所へ進んでいく。
FCMそのものがゴールなのではなく、
次へ進むための入口になる。
それが私たちの目指すマーケットです。
マーケットは、街のメディアになる。
私たちはFCMを、
単なる「イベント」だとは考えていません。
数千、数万の人が同じ場所に集まれば、
そこには巨大なコミュニケーションが生まれます。
知らなかった店を知る。
知らなかった音楽を聴く。
社会の問題について考える。
地域の人と話す。
企業の新しい取り組みに触れる。
広告を見るのではなく、
実際に触れ、話し、体験する。
だからFCMは、
「場そのものがメディアになる」
と考えています。
日々の暮らしの中で見過ごされているものに、
もう一度まなざしを向ける。
Fukuoka City Marketは、
モノ・ヒト・コトの価値を再編集し、
街へ届ける「場のメディア」です。
なぜ、アーティストなのか。
私たちはアーティストを、
単に音楽や絵をつくる人とは定義していません。
FCMにとってアーティストとは、
「疑う人」です。
社会の中で当然とされていることに対して、
「本当にそうなのか?」
と立ち止まれる人。
白を求めている人に、
求められた通りの白を届けることはビジネスです。
しかし、
「白だけが答えなのだろうか」
と問いを生み出すことができる。
それが、アーティストの持つ力だと考えています。
社会には、
そんな存在が必要です。
そして彼らが孤立するのではなく、
地域や企業、生活者と自然につながっている街でありたい。
FCMは、アーティストにステージを与えるだけではありません。
社会と出会い、
正当に評価され、
次の活動へつながっていく導線そのものをつくります。
FCMから、次へ。
FCMには、いろいろな人が集まります。
出店する人へ。
FCMを、売るだけの場所ではなく、
あなたの「好き」や「やってみたい」を社会に出す最初の場所として使ってください。
小さく始めて構いません。
遊びに来る人へ。
買い物だけがFCMの楽しみ方ではありません。
知らなかったもの、人、音楽、考え方に出会ってください。
そして、気になった誰かに
「いいですね」と声をかけてみてください。
その一言が、誰かの次の挑戦につながるかもしれません。
アーティストへ。
FCMを、あなたの表現と社会が出会う場所として使ってください。
ステージだけでなく、
地域、企業、人との新しい接点を一緒につくります。
企業・自治体のみなさまへ。
FCMには、
地域で暮らす人、挑戦する人、表現する人が集まります。
私たちは単なるイベント受託ではなく、
その地域や企業が持つ課題や価値を、
人が参加できる「場」へ変換します。
イベント企画・制作・運営、
地域連携、
プロモーション、
アーティストとの共創などを通して、
地域との新しい接点を一緒につくります。
私たちがつくりたい未来
FCMが大きくなること自体が、
私たちの目的ではありません。
目指しているのは、
使えるものを捨てる前に、
「誰かに渡せないだろうか」と考える人が増えること。
好きなことを始めるとき、
「自分なんかが」と諦める人が減ること。
まだ知られていない表現や事業に、
正当な評価と機会が届くこと。
企業や行政と市民が、
一方的な「提供する側/される側」ではなく、
一緒に街をつくること。
そして、
自分たちの暮らす街について、
自分たち自身で考え、選び、行動する人が増えること。
そのためにFCMは、
マーケットを開催し続けます。
そしてマーケットから生まれたつながりを、
音楽へ。
アートへ。
地域へ。
事業へ。
新しい場所へ。
少しずつ広げていきます。
このまちに残すものを、選びなおす。
Fukuoka City Marketは、
完成された答えを持っているわけではありません。
私たち自身も、
街の中で問い、試し、失敗しながら、
より良い形を探しています。
だからこそ、
FCMは誰かがつくった場所ではなく、
参加する一人ひとりと一緒につくっていく場所です。
売る人も。
買う人も。
表現する人も。
企業も。
地域も。
それぞれの立場から、
この街に残したいものを持ち寄る。
Fukuoka City Market──
ここは、「このまちに残すもの」を選びなおすためのプラットフォーム。
次の一歩を、ここから。

